4人の子供を東大に入れた方の育児本を読んで
佐藤亮子さんの「3男1女東大理Ⅲの母 私は6歳までに子どもをこう育てました」という本を読みました。
基本的にゆるい子育て推奨、まいっかの精神で子育てを楽しもうということを一貫して発言されているんですが、そのまいっかのボーダーラインが高くて、いやぁそうだよね、4人とも東大入れる人はやっぱ平均ラインがふつうじゃないな、、、とひしひしと感じましたよという庶民の率直な感想が第一声でした。
例えばね、離乳食。レシピ本の星型ニンジンなんてあり得ないわ〜栄養さえ摂れればいいのよ〜☆と言いつつ、鹿児島からかつおぶしの塊をお取り寄せし、かつおを削るところからだしをとっての味噌汁作り・・・など。ちーん。。という擬音のつけどころ満載ですが、いや、でも読んで良かったです。全部通して3回も読んでしまいましたね。
子供と自分が笑顔で過ごすこと。
肩の力を抜き、子育てを120パーセント楽しむ。
振り返った時に後悔しない。
子供を目一杯大事にして、気持ちよく巣立たせる。
とても心に響く言葉をたくさんもらいました。
中でも、「不自由なのは子育ての醍醐味」は特にずっしり響きました。子育て中のこの不自由さ。これって子供がいなかったら経験できないことを経験しているんだ、子供を産んだ喜びそのものだ。私の場合、欲しくて欲しくて治療までして授かったからこそ余計にだよね。子供がいるからこそ味わえる不自由さ。いつも忘れてしまいがちだけど、忘れちゃいけない大事なことだとあらためて思い出させてもらいました。
「子供が生まれるまでの生活を引きずって、子供が大きくなったらあれをしようと未来に期待し、嵐がすぎるのを待つ。目の前に可愛い我が子がいるのに、こんな姿勢では勿体無い。」
もうね、これです。これに尽きます。この文を読めただけで良かったです。
子育て中の心の持ち方のほかにも、実践すべきアドバイスも書かれていて、参考になりました。
幼児教育はとりあえず始めてみる。
多少なりとも興味があるのであれば一歩を踏み出してみる。もし一つがダメでも、いいとこ取りすればいい。合わなかったらやめればいい。やるかやらないかの2択ではなく、とりあえずやってみるの選択肢もある。
と、ここで我が家の公文式の話になるんですが、なんとなくの気になるからといって3歳で始めてみたくもん。やらせて良かったなと、佐藤さんの本を読んで後押しされました。合わなかったらやめればいいものね。
ちなみに佐藤さんの長男君は1歳4ヶ月から公文を初めて、3歳までにひらがなと一桁の足し算、6歳までに小4レベルまでいくというゆるっとした目標を立てていたそうです。どこがゆるっとじゃーい!!という総ツッコミが目に浮かびますね。
それから、もう一つ。
我が家はとにかく欲しがるだけおもちゃや絵本を買い与えているんですが、やはり後ろめたさもあり、これでいいのかという迷いもあり。
しかし、佐藤さんは意外なことに、おもちゃを推奨していました。
子育てはタイミングと旬を逃さない。遊びは後付けできない。好奇心にも旬がある。おもちゃを欲しがり、おもちゃで遊ぶことは短期間。ちゃんとその経験をしてもらい、楽しい子供時代を過ごさせたい。せっかく遊びたいとワクワクしているのだから、その好奇心をできるだけ叶えてあげる。
最後に。
「きちんとした土台があってこそ、子供が努力し続けられる。」
あらためて育児を考えることになりました。
子供が3歳のうちにこの本に出会えて良かったと思います。